激戦ウェストの行方は? さすがスパーズ ポポビッチの手腕 [スポーツ NBA]
12月11日現在 熱戦が続いているNBAです!
特に激戦区のウェスタン・カンファレンス(西地区)でさすが、強豪サンアントニオ・スパーズ!16勝6敗で6位につけています。
地力ありますね。
19勝2敗でリーグトップを行くウォリアーズを筆頭に9位までが勝率5割越え。
特に7位のマーベリックスまでが勝率7割越えです。
しかも、7位までがトップからたったの3.5ゲーム差でひしめいていますから、1つの勝ち負けで順位が大きく変動する可能性もあります。
いい位置につけている強豪スパーズを率いる、ヘッドコーチ、グレッグ・ポポビッチですが、
空軍士官学校卒、1996年からスパーズを率いて、5度チャンピオンになっている。紛れもない名称の一人です。
1979年に大学バスケのコーチになってから、カンザス大学のコーチだったラリー・ブラウンと出会いで多大な影響を受けたようです。
1988年にNBAスパーズのヘッドコーチであったラリー・ブラウンに招かれ、アシスタントコーチとなり、NBAでのキャリアをスタートさせました。
その後はウォリアーズでドン・ネルソンの下でアシスタントコーチを努め、94年にスパーズのGMに就任しました。
当時のコーチはボブ・ヒルでしたが、98-97シーズンには怪我で当時エースのロビンソンの長期欠場などもあり、成績低迷。
ヒルを解任、自らがヘッドコーチとなり、指揮するも20勝という酷い成績に終わりました。
そのおかげで?逆にドラフト1位指名権をゲットすることができ、迷うことなくウェイク・フォレスト大学のティム・ダンカンを指名。
そこから始まり、現在までの繁栄に繋がってくるというわけです。
ダンカン入団後、早速97-98シーズンには56勝(カンファレンス・セミ敗退)、そして、99-00シーズンからは15年連続50勝以上という素晴らしい記録を打ち立てています。
尚且つ5度のNBAチャンピオンを獲得。
かつてのレイカーズやブルでさえ、繁栄のあとはエース、主力の老化、フリーエージェント、トレード、引退等で低迷するシーズンが続いたものです。
必ず波があるのです。
スパーズは違います。
ダンカン加入後、01-02からトニー・パーカー、02-03からマニュ・ジノビリが入団しその3人でのBIG3が今も続いているのです。もう10年以上同じなのです。
これは奇跡でしょうね。
しかし、ダンカン以降のドラフトでの上位指名権は当然ありませんでしたから、当時一般に注目される選手を獲得することはできません。
パーカーは28位指名、ジノビリにいたってはなんと2巡目57位指名です。
チームにあった選手をリクルートし、育てていく。ポポビッチの手腕と言わざるを得ないでしょうね。
(レブロンをディフェンスするレナード)
最近では時代のエース、クワイ・レナード(15位指名)が11-12シーズンより加わり、期待に応えて13-14でのファイナルではレブロン・ジェームスを抑え、ファイナルMVPをも獲得しています。
(レナードの巨大な手!まるでフェイスハガー!!)
また、彼の哲学として、下記のような名言もあります。
「何も言わないことを学んだ。それは、マヌ・ジノビリのおかげだ。 最初に彼が来たとき、『いい選手にしてやろう』と思った。でも、20分ぐらい彼のプレーを見たら気づいたんだ。何も教えることはない、と。彼はすでに素晴 らしい選手だったんだ。時には、選手のやりたいようにやらせることが、コーチとしてガミガミいうよりも、大切なことなんだ」
――グレッグ・ポポビッチHC(スパーズ)
そしてポポビッチは言います。
バスケットボールの関係だけでは長くは続かない。年月が経つにつれ、お互いに飽き飽きし、うんざりしてしまうんだ。そんなとき、家族のような親密な関係を築いていれば、言葉を交わさなくてもお互いを理解し合える。
かれは単なる選手とコーチという関係を超越して、家族関係のような「絆」をとても重要視しています。
ダンカンの契約金は今季約1000万ドル、パーカーは約1250ドル、ジノビリは700万ドル。
因みにコービー・ブライアントは約2350万ドル、レブロンは約2000万、一度も優勝に導くことができないカーメロ・アンソニーは約2250万。
スパーズのBIG3より多くのサラリーをもらっている選手はそれこそ山のようにいます。
ダンカンは自分のサラリーを抑えてもスパーズに残り、仲間とともにポポビッチの下で優勝目指して、といいますか、より良いプレーすること、より良いチームになること、そしてなにより「絆」を大切にし、人として成長すること、を目指しているのだと思います。
「世の中金が全てか?」という気持ちでしょうね。
そんな献身的な(今の世の中では考えられない現象になりつつありますが)選手を抱えて、それを指揮するポポビッチ。
素晴らしい。
堅実な努力の重要性をメンバーに浸透させるためにポポビッチはジェイコブ・リースの以下の名言を引用しているそうです。
パウンディング・ザ・ロック(Pounding the Rock)
「救いがないと感じたとき、私は石切工が岩石を叩くのを見に行く。おそらく100回叩いても亀裂さえできないだろう。しかしそれでも100と1回目で真っ二つに割れることもある。私は知っている。その最後の一打により岩石は割れたのではなく、それ以前に叩いたすべてによることを。」
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特に激戦区のウェスタン・カンファレンス(西地区)でさすが、強豪サンアントニオ・スパーズ!16勝6敗で6位につけています。
地力ありますね。
19勝2敗でリーグトップを行くウォリアーズを筆頭に9位までが勝率5割越え。
特に7位のマーベリックスまでが勝率7割越えです。
しかも、7位までがトップからたったの3.5ゲーム差でひしめいていますから、1つの勝ち負けで順位が大きく変動する可能性もあります。
いい位置につけている強豪スパーズを率いる、ヘッドコーチ、グレッグ・ポポビッチですが、
空軍士官学校卒、1996年からスパーズを率いて、5度チャンピオンになっている。紛れもない名称の一人です。
1979年に大学バスケのコーチになってから、カンザス大学のコーチだったラリー・ブラウンと出会いで多大な影響を受けたようです。
1988年にNBAスパーズのヘッドコーチであったラリー・ブラウンに招かれ、アシスタントコーチとなり、NBAでのキャリアをスタートさせました。
その後はウォリアーズでドン・ネルソンの下でアシスタントコーチを努め、94年にスパーズのGMに就任しました。
当時のコーチはボブ・ヒルでしたが、98-97シーズンには怪我で当時エースのロビンソンの長期欠場などもあり、成績低迷。
ヒルを解任、自らがヘッドコーチとなり、指揮するも20勝という酷い成績に終わりました。
そのおかげで?逆にドラフト1位指名権をゲットすることができ、迷うことなくウェイク・フォレスト大学のティム・ダンカンを指名。
そこから始まり、現在までの繁栄に繋がってくるというわけです。
ダンカン入団後、早速97-98シーズンには56勝(カンファレンス・セミ敗退)、そして、99-00シーズンからは15年連続50勝以上という素晴らしい記録を打ち立てています。
尚且つ5度のNBAチャンピオンを獲得。
かつてのレイカーズやブルでさえ、繁栄のあとはエース、主力の老化、フリーエージェント、トレード、引退等で低迷するシーズンが続いたものです。
必ず波があるのです。
スパーズは違います。
ダンカン加入後、01-02からトニー・パーカー、02-03からマニュ・ジノビリが入団しその3人でのBIG3が今も続いているのです。もう10年以上同じなのです。
これは奇跡でしょうね。
しかし、ダンカン以降のドラフトでの上位指名権は当然ありませんでしたから、当時一般に注目される選手を獲得することはできません。
パーカーは28位指名、ジノビリにいたってはなんと2巡目57位指名です。
チームにあった選手をリクルートし、育てていく。ポポビッチの手腕と言わざるを得ないでしょうね。
(レブロンをディフェンスするレナード)
最近では時代のエース、クワイ・レナード(15位指名)が11-12シーズンより加わり、期待に応えて13-14でのファイナルではレブロン・ジェームスを抑え、ファイナルMVPをも獲得しています。
(レナードの巨大な手!まるでフェイスハガー!!)
また、彼の哲学として、下記のような名言もあります。
「何も言わないことを学んだ。それは、マヌ・ジノビリのおかげだ。 最初に彼が来たとき、『いい選手にしてやろう』と思った。でも、20分ぐらい彼のプレーを見たら気づいたんだ。何も教えることはない、と。彼はすでに素晴 らしい選手だったんだ。時には、選手のやりたいようにやらせることが、コーチとしてガミガミいうよりも、大切なことなんだ」
――グレッグ・ポポビッチHC(スパーズ)
そしてポポビッチは言います。
バスケットボールの関係だけでは長くは続かない。年月が経つにつれ、お互いに飽き飽きし、うんざりしてしまうんだ。そんなとき、家族のような親密な関係を築いていれば、言葉を交わさなくてもお互いを理解し合える。
かれは単なる選手とコーチという関係を超越して、家族関係のような「絆」をとても重要視しています。
ダンカンの契約金は今季約1000万ドル、パーカーは約1250ドル、ジノビリは700万ドル。
因みにコービー・ブライアントは約2350万ドル、レブロンは約2000万、一度も優勝に導くことができないカーメロ・アンソニーは約2250万。
スパーズのBIG3より多くのサラリーをもらっている選手はそれこそ山のようにいます。
ダンカンは自分のサラリーを抑えてもスパーズに残り、仲間とともにポポビッチの下で優勝目指して、といいますか、より良いプレーすること、より良いチームになること、そしてなにより「絆」を大切にし、人として成長すること、を目指しているのだと思います。
「世の中金が全てか?」という気持ちでしょうね。
そんな献身的な(今の世の中では考えられない現象になりつつありますが)選手を抱えて、それを指揮するポポビッチ。
素晴らしい。
堅実な努力の重要性をメンバーに浸透させるためにポポビッチはジェイコブ・リースの以下の名言を引用しているそうです。
パウンディング・ザ・ロック(Pounding the Rock)
「救いがないと感じたとき、私は石切工が岩石を叩くのを見に行く。おそらく100回叩いても亀裂さえできないだろう。しかしそれでも100と1回目で真っ二つに割れることもある。私は知っている。その最後の一打により岩石は割れたのではなく、それ以前に叩いたすべてによることを。」
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